EUの反パーム油政策との闘い

The STAR 世界第2位のパーム油生産国マレーシアは、パーム油の市場参入を阻むEUの政策に対抗するため、さまざまな貿易制限を検討している。マレーシアは、インドネシアと対応を調整する予定である。ファディラマレーシア副首相兼プランテーション・コモディティ相によると、ヨーロッパとの貿易を減速させ、ヨーロッパからの輸入を見直すなどの方策が検討されている。...

HIS=バイオマス子会社を譲渡、パーム油高騰で採算悪化

RIM エイチ・アイ・エスは31日、バイオマス発電子会社のH.I.S.SUPER電力(HSP)を南国殖産系列の九州おひさま発電に譲渡すると発表した。HSPの発電所はパーム油を燃料とするが、ここ最近はパーム油の価格高騰で採算性が悪化。慢性的な赤字体質に陥っており、再建には時間を要するとの判断から譲渡を決めた。譲渡額は非公開。九州おひさま発電は鹿児島県で太陽光発電事業などを手掛けている。 詳しくはこちら...

花王、パーム油代替原料の新興企業に出資

日経新聞 花王は29日、パーム油代替原料の生産・販売を目指す米新興企業に創立メンバーと して出資したと発表した。出資額や企業名は非公表。 同新興企業には、植物由来の素材などを開発する米化学メーカーのジェノマティカ と英ユニリーバも計約170億円出資している。ジェノマティカの技術を活用し、同 新興企業のパーム油代替原料の生産能力拡大などを後押しする。 花王によると、同新興企業が開発する代替原料は、パーム油由来原料に比べて最大 5割の二酸化炭素(CO2)排出量削減を見込めるという。...

労働者グループ、あらたな裁判で勝利を目指す(インドネシア)

Mongabay 昨年、インドネシア最高裁は、世界最大のパーム油企業の一つであるインドフード 社の子会社ロンドン・スマトラ社(以下、ロンスマ社)に、解雇した労働者らへの 約3万5000ドル相当の退職金の支払いを命じた。 2020年2月、インドネシアの労働団体OPPK等は、メダン労働裁判所にロンスマ社が 労働法に違反しているとして同社に対し6つの訴訟を提起していた。原告らは全員 、ロンサム社と口頭での契約により労働に従事していたが、2016~2017年にかけて...

不二製油Gなど、微生物からパーム油の代替油脂効率生産

日経新聞 不二製油グループ本社は4日、新潟薬科大学と共同で、微生物からパーム油の代わ りとなる油脂を効率良く生産する技術を開発したと発表した。 油脂を生産する微生物の遺伝子情報を解析して改良するなどして、油脂の生産効率 や品質を高めた。微生物からパーム油の代替油脂を大量生産できるようになれば、 森林破壊防止や安定供給につながる可能性がある。 改良した微生物を使って培養条件を最適化して、6日間で培養液1リットルあたり98 グラムの代替油脂を生産できた。通常の微生物と比べて、生産にかかる時間も3割...