マレーシア独自の持続可能なパーム油認証最新版、25年に導入

2024.7.11 – AsiaInfonet.com マレーシア持続可能なパーム油(MSPO)認証制度の最新版が、2025年に導入される予定だ。農産物輸出促進のため中国を訪問したチャン・フーンヒン副農園・一次産業相に同行したモハマド・イドリスMSPO最高責任者が明らかにした。マレーシア政府は2014年にMSPO制度を導入した。それまでは持続可能なパーム油のための円卓会議(RSPO)が、パーム油の持続可能性を確認するための唯一の認証制度だったが、マレーシアは独自のMSPOを設定。インドネシアも独自の制度を設けている。...

インドネシアのパーム油大手アストラ・アグロ・レスタリ社への疑惑が拡大

2024.7.9 – Mongabay インドネシア第2位のパーム油会社に対し、違法行為と土地収奪の疑惑が高まり続けている。新たな報告によると、同社の違反は当初記録されていたよりも広範囲に及んでいるとされている。同報告書によると、PTアストラ・アグロ・レスタリ社(AAL)の子会社が、森林地帯において違法にアブラヤシを栽培、地元住民を脅迫、犯罪者扱いしつつ、必要な許可を得ずに事業を行っているされている。米国のFriends of the...

アブラヤシ農園は森林破壊に加え、洪水と水質汚染のリスクももたらす

2024.5.21 – Mongabay インドネシア領パプアのカイス村に住むカイ族の生活は、数社の企業がアブラヤシ農園のために森林伐採を開始、2021年時点で約1万ヘクタールを伐採したことにより、劇的な変化が起こった。ブライアンタマ氏(現:世界資源研究所インドネシア支部GISアナリスト)によると、2022年の時点で「村人たちは洪水や水質悪化などの影響を感じ始めていた」という。...

大企業 VS 小規模農家 インドネシアのオイルパーム産業の持続性と社会正義

※この文章は、2023年6月14日に開催されたタニア・リー氏の講演内容を要約したものです。同氏のプロフィールと著書の紹介は文末に記載しております。 今日はアブラヤシの栽培について「大企業プランテーション」と「小規模農家」を比較して話をします。形態の異なる二つの栽培主体は、持続可能性や社会正義に対して持つ意味が大きく異なります。このテーマは、私がインドネシアの西カリマンタン州で行った経済人類学の研究が始まりです。この研究はインドネシア、ガジャマダ大学のセメディ教授と共同で行い、「プランテーション・ライフ」いう本にまとめました。...