東南アジア市場、パーム油逼迫で混乱 人手不足や値上がり続く

日本食糧新聞 ロシアによるウクライナ侵攻が大きな引き金となったパーム油の需給逼迫が、東南 アジア市場に深刻な影響を与えている。 世界最大の生産国で輸出国のインドネシアが一時、輸出の大幅な禁止を行ったこと から国際市場が混乱。生産量2位のマレーシアでは好機に乗じて増産につなげよう と試みたものの、新型コロナを原因とした人手不足が露呈し、有効な対策を打ち出 せていない。 軍支配の続くミャンマーの市場では、国民生活に欠かせないパーム油が軍政の定め た標準価格の4割増しで販売されるなど家計を圧迫している。タイでも想定を超え...