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ブラジルのアブラヤシ生産のほとんどを占めているブラジル北部・パラ州で、先住
民族・伝統的コミュニティとパーム油企業のあいだの土地紛争による暴力はここ数
か月、激化している。9月24日、コミュニティリーダーらは、パラ州アカラで発生
した銃撃により、非先住者1名死亡、トゥリワラ先住民族2名と非先住者1名の負
傷を報告した。
負傷した先住民はトメアスおよびアカラの中間に位置する、コミュニティに属しこ
の土地について、トュリワラ族・テンベ族は先祖代々受け継いできた土地だと主張
している。
ジャーナリズム連合「トュラス・ラ・ウエラ・デ・ラ・パルマ」のデータベースに
よると、連邦当局と州当局によりパーム油生産者に罰金が科された例は44件(2011
年5月から2021年11月)だが、このうち支払われたとの記載があるのは3件に過ぎ
ない。
このデータベースから、ブラジルで環境問題関連の罰金をもっとも多く科されたの
は、ブラジル最大のパーム油企業、BBFであることが明らかとなっている。
ブラジル人類学会(ABA)は、「コミュニティが占有した土地は境界設定プロセス
が進行中であったが、企業(BBF)はこのプロセスを無視し、この土地を違法に取
得し、パーム油戦争を始めたのだ。」と述べている。
原文はこちら(英語)
https://bit.ly/3Cu1Pxm