インドネシア政府は、パーム油会社ハルダヤ・インティ・プランテーション(以下、HIP)に対し、収穫したアブラヤシの果房(以下、FFB)の対価を農家に支払わずインドネシアの法律に違反したとして10億ルピア(6万1000ドル)の罰金を支払うよう命じた。
アマナと呼ばれる農業協同組合に所属するブオル地区の村人たちは、2018年以降、場合によってはそれ以前から、同社が自分たちの土地で収穫したFFBに対する支払いを受けていないと語った。
これは、HIP社が2008年に村人たちと契約を結んでいたにもかかわらず起こったことだ。契約では、同社が村人たちの土地でアブラヤシの栽培と収穫を行い、事実上同社の栽培面積が増える代わりに、村人たちは自分たちの土地で収穫されたFFBの利益のうち一部を受け取ることになっていた。
この取り決めはプラズマと呼ばれ、インドネシアの法律で義務付けられている。
インドネシアの事業競争監視委員会(KPPU)は2019年からプラズマスキームの違反疑惑を調査しており、その過程でHIPが同スキームに違反していることを明らかにした。
HIP社は、財務の詳細を開示していない一方で、政府が農家保護のために設定した固定価格と異なる価格でプラズマ農園からFFBを購入しており、その結果、農民協同組合は国営銀行マンディリ銀行に対して88億ルピア(54万3000ドル)の負債を抱えることになった。
原文はこちら(英語)
https://news.mongabay.com/2024/07/palm-oil-company-fined-for-cheating-sulawesi-farmers-to-reap-their-due-rupiah/