【背景】

日本は、再生可能エネルギー固定価格買取制度(FIT)等によりバイオマス発電を支援しており、木質バイオマス燃料市場として急成長しています。特に、東南アジアや北米から大量の木質ペレットを輸入し、大型の発電所で発電目的で燃焼していますが、この場合、バイオマス発電は発熱量・発電量あたりのCO2を石炭より多く排出します。

政府は燃焼による排出量を0(カーボンニュートラル)としているため、バイオマス発電が大量の見えないCO2排出源となっています。さらに、「エネルギーの使用の合理化等に関する法律(省エネ法)」により、石炭発電にバイオマス燃料を混焼することで「発電効率が向上した」と認められており、石炭火力を延命させる政策がとられています。

【イベント内容】

バイオマス発電は再生可能エネルギーとして、日本のみならず、韓国、欧州諸国で政府の補助対象であり、日本政府・企業の支援のもと、東南アジア諸国でのバイオマス発電・石炭混焼事業の拡大も見込まれています。投資家にグリーンファイナンスやトランジション・ファイナンスの対象として支援されることが少なくありません。

しかし、森林由来で熱利用を伴わない大型のバイオマス発電や石炭・バイオマス混焼発電は、気候変動と森林の減少・劣化を加速させる「False Solution(間違った解決方法)」です。

このPRI in person 2023サイドイベントでは、森林伐採とバイオマス燃焼のCO2排出、森林による吸収をどのように考えるべきかを世界資源研究所(World Resources Institute)のTimothy Searchinger氏に、また、GHGプロトコル、SBTiにおけるバイオマス発電と石炭混焼のCO2排出量カウント方法・報告の考え方について、自然エネルギー財団の高瀬香絵氏にお話しいただきます。ぜひご参加ください。

日時:2023年10月5日8:00~8:45(7時半開場)

場所:ビジョンセンター品川202号室(2階)

(港区高輪4-10-8京急第7ビル)

https://goo.gl/maps/EKFJXkvGLsZHhryV8

【プログラム】

1)森林からのCO2排出・吸収とバイオマス発電の炭素コスト >10分

Timothy Searchinger氏(プリンストン大学上級研究員、World Resources Instituteシニアフェロー)※ ビデオメッセージとなります。

2)GHGプロトコル・SBTにおけるバイオマス由来炭素の算定方法 >20分

高瀬香絵氏(自然エネルギー財団シニアコーディネーター、SBTi技術諮問グループメンバー)

3)質疑応答 >10分

※日英同時通訳付、Zoom同時配信を行います。

【お申込方法】

会場・オンライン共に事前の申し込みが必要です。

https://us02web.zoom.us/webinar/register/WN_roWzMn_qR-qzIH4P7cJ67Q#/registration

【お問合せ先】

地球・人間環境フォーラム 飯沼 E-mail: event(a)gef.or.jp

PRI in personについて

10月3日~5日に東京で開催されるPRI in person 2023には、国内外から責任投資原則(PRI)の署名機関ほか責任投資に関心を寄せる投資家や金融機関、研究者、行政、メディアが集まります。日本の機関投資家や金融機関、そして金融を通じた環境対策の促進を模索しているNGOにとって情報収集やネットワーキングの大きな機会になります。PRIでは環境問題(気候変動、自然・生物多様性TNFD)だけでなく、人権や社会問題、企業統治に関する幅広いESG課題がテーマとなっています。

主催:地球・人間環境フォーラム

協力:プランテーション・ウォッチ(予定)、熱帯林行動ネットワーク(JATAN)(予定)、Mighty Earth