2023.6.19 – Mongabay

インドネシア・スマトラ島で行われ、ネイチャー誌に掲載された研究によると、アブラヤシ農園に在来種の樹木の「島」が点在していると、アブラヤシの収量を維持しながら生物多様性を高めることができるという。研究者たちは、これらの樹木の島を植栽後、5年以内に生物多様性と生態系の機能が改善されたことを見出した。

農園内に樹木の島々を設置すると、種の移動が促される可能性がある。他の樹木を植栽するためにアブラヤシを間引くことでアブラヤシの本数は減っても、樹木の周囲にあるアブラヤシの果実産出量は増加し、全体として産出量は低下しなかった。

ただし研究者らは、樹木の島を点在させると生物多様性を高めることはできるが、天然林の保護に代わるわけではない点を強調している。「保全のためには、天然林を維持し、森林破壊を避けることを最優先事項とすることが極めて重要だ」と筆頭著者は述べている。

原文はこちら(英語)
https://onl.sc/qsw4mJM