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ラテンアメリカの6か国(コロンビア、エクアドル、グアテマラ、ホンジュラス、
コスタリカ・ブラジル)での、2010~2021年のパーム油生産者の環境違反への罰則
情報収集のため、ジャーナリストらが各国に開示を要請した。内訳は2021年に70件
開示要請、2022年に121件、計191件。開示情報をまとめたデータベースは昨年公開
され、現在170社と個人に対する298件の情報が掲載されている。最も多いのはコロ
ンビアの176件、グアテマラ60件、ブラジル44件。環境違反の内容は、環境規制違
反141件、森林伐採61件、用水の流用等51件など。約80件はパーム油生産者が罰則
を科され、なんらかの賠償金の支払い、生産プロセスの改善、あるいは最終的に罰
則を適用されなかったことが確認された。
しかし多くのケースでは、政府当局は問題が発生した年(102事例)や企業名等(1
7事例)といった基本情報さえ提供していなかった。こうした情報を政府当局が把
握していないということは、パーム油産業の環境への影響について政府当局による
管理や監視が弱いことの反映である。ラテンアメリカでのパーム油産業は今後成長
が予測されているため、今後数年のあいだに生産の悪影響は増大する可能性がある。
原文はこちら(英語)
https://bit.ly/3vAANRZ