日経新聞
不二製油グループ本社は4日、新潟薬科大学と共同で、微生物からパーム油の代わ
りとなる油脂を効率良く生産する技術を開発したと発表した。
油脂を生産する微生物の遺伝子情報を解析して改良するなどして、油脂の生産効率
や品質を高めた。微生物からパーム油の代替油脂を大量生産できるようになれば、
森林破壊防止や安定供給につながる可能性がある。
改良した微生物を使って培養条件を最適化して、6日間で培養液1リットルあたり98
グラムの代替油脂を生産できた。通常の微生物と比べて、生産にかかる時間も3割
減らし、約1.5倍の量を生産できた。油脂生産の効率向上や生産のスケールアップ
などを進め、2030年ごろの実用化をめざしており「30年以降には、年間数万トン以
上のパーム油の代替油脂を生産できる可能性がある」(同社)という。
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https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUF043XJ0U2A001C2000000/