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パーム油の世界最大の生産国、インドネシアは、4月28日から国内食用油不足への対応として、パーム油の輸出を禁止する。業界ウォッチャーは、生産者が国内市場向けパーム油の一部を、空前の最高価格となっている海外向けに振り向けていると見ている。禁輸措置に対し、国営マンディリ銀行のデンディ氏は、輸出を禁止しても国内での食用油不足と価格高騰の問題は解決せず、国際市場での不足とパーム油価格のさらなる上昇がもたらされ、禁輸により国内生産者は価格上昇の恩恵にあずかれないという事態に陥るだろうと述べている。
一方、パーム油農民連合のSPKSは、輸出を禁止しない場合、パーム油産業は政府によって価格制限が行われている国内市場への供給に対して、価格の高い輸出を優先し続けるだろうと述べている。さらに、一握りのコングロマリットから小農へコントロールを委譲するための産業改革に向けて禁輸は必要な措置だと言っている。
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