https://www.gef.or.jp/news/event/201027tropicalforest/

パーム油、紙、木材、バイオマスエネルギー源など、様々なモノのサプライチェーンを通じ、私たちの生活は熱帯林とつながり、熱帯林の減少とも関わっています。そして、今年2020年はSDGs15.2にある森林減少ゼロの目標年ですが、既にその達成は不可能と言われています。

この連続セミナーでは、生物多様性の宝庫であり、炭素の巨大な蓄積地でもある東南アジアの熱帯林、特にインドネシアのスマトラ島にフォーカスし、森林減少と地球温暖化・生物多様性について、現地で活動するNGOや専門家に最新情報と保全への課題についてお話いただきます。

真に持続可能な社会に向けて、熱帯林の産物を消費する私たちの側から何ができるか、4回のセミナーを通じて考えて行きます。ぜひご参加ください。

第1回

近年のパーム油や紙パルプ原料の生産を目的に開発が急速に進んでいる熱帯泥炭湿地林は、「地球の火薬庫」とも呼ばれています。森林・泥炭火災により、隣国まで被害の及ぶ煙害と大量の温室効果ガスの排出が、国際問題に発展しています。

連続セミナー第1回目は、京都大学東南アジア研究センターにおいて長年、インドネシアの地域社会に密着した研究をされ、熱帯泥炭火災の研究と地域住民による泥炭修復についてのグループ研究の責任者も務められた水野氏に、熱帯泥炭湿地林の重要性、その危機的な状況と気候変動への影響、インドネシアで行われている対策と今後の展望についてお話いただきます。

【日時】2020年10月27日(火)19:00~21:00

【テーマ】熱帯泥炭湿地林の保全と気候変動の抑制

【講師(敬称略)】水野広祐(インドネシア大学大学院環境学研究科教授)

インドネシア大学大学院環境学研究科教授、京都大学東南アジア地域研究研究所名誉教授、総合地球環境学研究所客員教授、京都大学経済学部卒業、アジア経済研究所研究員を経て現職。バンドゥン工業大学大学開発研究科などでも教鞭をとった。1980年代よりインドネシア経済を、土地・労働・資本に注目して研究。フィールウドワークを主体とした研究により地域の人と一緒に研究することを目指す。インドネシアの民主化以降は、労働組合を含む住民組織が資源管理に成功して経済成長を支えるのかを研究。近年は、スマトラ・リアウを中心とする泥炭地の回復を研究し、資源国としてインドネシアが、資源を破壊・浪費することなく工業化や住民経済発展を達成できるのかを研究。

【コメント】満田夏花(国際環境NGO FoE Japan)

【開催方法】オンライン会議システムzoom

【お申込み】フォームより10月26日15:00までにお申込みください。フォームにアクセスできない場合は、①お名前(ふりがな)②メールアドレス、③所属団体・組織名、④部署名等、⑤セミナーに関するご意見・ご質問・ご要望等(あれば)をevent(a)gef.or.jp((a)を@に置き換える)までお送りください。お申込みいただいた方に、26日中にメールにてzoom参加用のリンク等をお送りします。

【参加費】無料

【主催】地球・人間環境フォーラム

【協力(予定含む)】プランテーション・ウォッチ、国際環境NGO FoE Japan、ウータン・森と生活を考える会、気候ネットワーク

【お問合せ】地球・人間環境フォーラム(担当:飯沼)
E-mail:event(a)gef.or.jp ((a)を@に置き換える)

*このセミナーは、国土緑化推進機構「緑と水の森林ファンド」の助成を受けて実施します。