IDEAS FOR GOOD – 2019年1月8日

食用油やマーガリン、石鹼などに使用されており、私たちの最も身近にある油のひとつが、アブラヤシの果肉からとれるパーム油。しかし、パーム油生産のためのヤシ植栽は、動物たちの住処である森林を破壊するなど、さまざまな問題を引き起こしている。

インドネシア・ボルネオ島のオラウータンは、パーム油産業による生息地の破壊によって、わずか16年で半数が死滅した。トラ、オラウータン、ゾウが住むスマトラ島のテッソ・ニロ国立公園の4分の3以上が違法パーム油プランテーションに変わった。そして、193種の絶滅の恐れのある生物が、パーム油の生産によって脅かされているという。

そんな一刻の猶予も許されないなか、パーム油の世界一の貿易会社Wilmar International社は、全サプライヤーをマッピングして衛星監視していくことで、森林破壊をくい止める計画を発表した。Wilmar International社は世界のパーム油の40%を供給しており、この決定は他企業にも好影響を与えていくことが期待される。

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