ガイドライン解説

ステップ0

パーム油調達のリスクと企業の責務を認識しましょう。

考慮すべきリスクには、以下が考えられます。

・環境的リスクとしては、森林減少、生物多様性の喪失、水への影響、公害発生
・社会的リスクとしては、強制立ち退き、土地紛争、強制労働や児童労働など労働現場での人権侵害、健康被害、賄賂、違法操業、経済・金融犯罪

 

これらの現場での問題を受けて、購入者としては、以下のリスクが考えられます。

・自社のサプライヤーのトレーサビリティを確認できず、これらの問題への関与や加担してしまう可能性
・これらを受けて、操業停止や投資引き上げが行われて、財務上の損失を被る可能性
・外部評価の毀損

 

そして、こうした問題については、企業が業務を通じて悪影響を及ぼさないよう対処していくことが求められています。よって、企業の社会的責任として取り組むとともに、企業経営のリスク管理の面からも、「サステナビリティ課題」として適切に対処する必要があります。

 

【ACTION】
→こうした情報を得るには、ウェブ情報やセミナー参加に加え、コンサルタントやNGOにコンタクトすることが有効です。さらには、企業の責務については、人権デュー・ディリジェンスやOECD多国籍企業行動指針、ISO26000、国連グローバル・コンパクト、コーポレートガバナンス・コードもご覧ください。

まずは、自社の製品で、パーム油やパーム核油、パーム油由来原料が、各製品における使用量や、全体の購入量、そして一次サプライヤーの把握をします。

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