【水口教授のESG通信】パーム油発電の誤解 -ESGに対する感度を問う

ノルウェーのNGOレインフォレスト基金が今年5月に報告書『泥炭地のために-パーム油バイオディーゼル消費が気候変動に与える影響の理解』を発表した。パーム油を原料にしたバイオマス発電はカーボンニュートラルの観点から気候変動防止に貢献すると考えられがちだが、化石燃料よりも二酸化炭素を多く排出すると報告書は指摘している。 ESG研究所から高崎大学の水口教授がパーム油の問題、上記報告書の概要と日本の課題について説明したコラムが発表された。 コラムはこちら...

11月6日(月)【イベント】持続可能なパーム油会議 -2020年に向けたパーム油調達のあり方を考える-

http://www.gpn.jp/event/seminar/171106jaspoc.pdf 2015年9月、国連持続可能な開発サミットにおいて、日本政府を193の加盟国が持続可能な開発目標(SDGs)を採択しました。欧米の先進諸国では、すでにサプライチェーンにおける持続可能な取組、特に「環境面・社会面に配慮した持続可能な原材料の調達」は当然のものとして、世界的な潮流となっています。...

WWFによるパーム油バイヤーのスコアカード

持続可能なパーム油におけるマレーシアとシンガポール企業の低いグレード WWF(世界自然保護基金)の新しい調査によると、シンガポールとマレーシアで人気のあるブランドのほとんどが調達先を明らかにせず、持続可能なパーム油の利用を求めていない。...

10月11日(水)【イベント】持続可能なバイオマス発電燃料の調達と持続可能性基準導入に向けて

2017年に入って再生可能エネルギー固定価格買取制度(FIT)のバイオマス発電の認定申請が殺到し、3月の1か月間で600万kW以上、合計1200万kWを超える認定容量となっており、その9割以上が、輸入バイオマスを主な燃料とする一般木質バイオマス発電です。 急速で膨大な新たなバイオマス需要の増大は、持続可能性への脅威となり得ます。この問題を解決する一方策として、発電向けバイオマス燃料の持続可能性基準の導入が考えられます。...

パーム油バイオマス発電によるリスク

CO2の排出量を増やさないというカーボンニュートラルの考えのもと、FIT(固定価格買取制度)の対象としてバイオマス発電の認定量が増加している。発電に利用する燃料として間伐材や建築廃材などの木材のだけでなくパーム油の利用にも注目が集まっている。 パーム油は生産過程において森林伐採や先住民の土地権収奪の問題等環境や人権の問題を多く抱えており、泥炭土壌から放出されるCO2排出の要因にもなる。...