森林破壊との関わりが指摘されているにもかかわらず、銀行がパーム油企業に対してサステナビリティ・リンク・ローン(サステナビリティ目標の達成状況に金利が連動する融資)を数十億ドル規模で提供している。これは、環境や人権への影響に関する評価が、企業自身が自主的な基準に基づき自己評価していることに起因する。
2026年3月、世界最大級のパーム油生産企業であるウィルマー・インターナショナル(Wilmar International)は投資家に対し、同社の幹部1名が禁錮6年の判決を言い渡されたと報告した。この幹部は、かつて同社傘下のウィルマー・グループに対する汚職容疑の裁判において、無罪判決を下した裁判官に対して賄賂を贈った罪に問われていた。
同事件は2022年4月、インドネシア当局が大手企業であるウィルマー・インターナショナル、ムシム・マス・グループ(Musim Mas Group)、ペルマタ・ヒジャウ(Permata Hijau)の幹部らによる汚職疑惑の捜査を発表したことから始まった。これらの企業は、インドネシア国内への供給義務を満たしていないにもかかわらず、輸出許可を取得した疑いが持たれていた。
2025年3月にジャカルタの裁判所は、これら企業に対して無罪判決を下したが、無罪判決を主導した裁判官らが収賄容疑で逮捕されたことを受け、最高裁判所は2025年9月にその判決を棄却した。
最高裁の決定が報じられると、同社の株価は3.8%下落し、過去10年間で最安値を記録した。
これと同じ期間の2022年~2025年において、ウィルマー・インターナショナルとムシム・マス・グループは、複数の取引を通じて合計5億ドル(5億6,600万ドル)規模のサステナビリティ・リンク・ローン(SLL)の融資契約を締結している。
我々の分析によると、この期間におけるSLL契約の大半(4億ドル)はウィルマー社に対するものであり、同社は英国のスタンダード・チャータード銀行、香港の東亜銀行(Bank of East Asia)、マレーシアのメイバンク(Maybank)などの銀行からSLLによる支援を受けている。
原文はこちら(英語)
https://globalwitness.org/en/campaigns/forests/banks-loan-billions-to-deforestation-risk-palm-oil-companies/