パーム油業界が森林破壊、熱帯泥炭地の開墾、搾取的な慣行を行わないという誓約(NDPE)を受け入れてから10年以上が経過し、現在ではその目的のための政策が世界のパーム油貿易の大部分を網羅している。主要な貿易業者、精製業者、消費財ブランドは、森林破壊に関連するパーム油をサプライチェーンから排除すると誓約している。
しかし、パーム油に関連した森林破壊は依然として続いており、特に世界最大のパーム油生産国であるインドネシアで顕著である。
森林破壊が続いているのは、NGOによると、問題の性質が変化したからだという。森林減少が頻繁に発生しているのは、大規模なプランテーションのための伐採によるのではなく、3つの構造上の欠陥、すなわち、(1)不完全なトレーサビリティ、(2)企業の所有に関わる抜け穴、そして、(3)NDPE方針がパーム油にのみ適用され森林に由来する他の商品には適用されないためであるという。
(2)企業の所有構造に関わる抜け穴とは、表面上は独立しているように見える複数の企業グループも、事実上同じ所有者が支配しうるという点に関する問題である。そのため、ある(企業)グループが森林破壊に関与し、サプライチェーンから除外されたとしても、そのグループの所有者と同じ人物によって支配されている別の企業が、NDPE方針を掲げるバイヤーにパーム油を販売し続ける可能性がある。
(たとえば)インドネシアの億万長者ファンギオノ家と関連のある企業が、TheTreeMapの調査により、インドネシアでのパーム油関連の森林破壊の最大の要因であることが特定された。ファースト・リソーシズをはじめとするファンギオノ家と関係のある複数の企業は、RSPO認証を取得しているにもかかわらず、事業を拡大し続けているのである。
原文はこちら(英語)
https://news.mongabay.com/2026/05/loopholes-undermine-palm-oil-industrys-antideforestation-pledges/