アムネスティは、インドネシアのパーム油生産における違法労働の実態を調べ、それを世界的に知られる企業が支えている実態を明らかにした。調査したのはパーム油生産で世界最大手のウィルマー・インターナショナルが経営するアブラヤシ農園で、そこで作られるパーム油が、次の9社に供給されていることがわかった。その9社とは、AFAMSA、ADM、コルゲート・パーモリーブ、エバランス、ケロッグ、ネスレ、プロクター & ギャンブル、レキットベンキーザ、ユニリーバだ。

これら国際的な企業は、サプライチェーン(原材料などの調達過程)で起きている労働者の搾取問題に対して見て見ぬ振りをしている。消費者には、サプライチェーンで労働搾取はないといいしながら、実は恐るべき人権侵害が行われ、それによって利益を得ているのだ。スーパーで、環境保全や社会倫理に配慮した商品を購入し、倫理的に正しい製品を選択していると信じている消費者にとって、これは衝撃的な事実だ。

続きはこちらより

 

アムネスティ・インターナショナルによるレポート「THE GREAT PALM OIL SCANDAL(英語)」は、以下リンク先よりダウンロードすることが可能です。
https://www.amnesty.org/en/documents/asa21/5184/2016/en/

アムネスティ日本によるレポートの抄訳「パーム油に潜むスキャンダル(日本語)」はこちらです。
http://www.amnesty.or.jp/library/report/pdf/palm_oil_201702.pdf

またアムネスティ日本では、期間限定(2017年3月16日~6月30日)でこれらの企業に要請するキャンペーンを実施しています。
https://www.amnesty.or.jp/get-involved/action/idn_201703.html